さくらVPSが新プランメニューを発表して、価格据え置きでメモリやHDDが増量されるため、新プランへ移行する人も多いはず。
そこで、今回は以前書いたWindows化したさくらのVPSでの移行方法を改良して完全版とした。
- KNOPPIXを入手する(最新CD版を利用した)
- DaemonTools or WinRARを入手する
- Grub4DOSを入手する
- KNOPPIXのISOイメージをDaemonToolsでマウントするかWinRARで開く。
/KNOPPIXをC:\KNOPPIXとしてコピーする。
/boot/isolinuxの中身をC:\KNOPPIXにコピーする。 - Grub4DOSを解凍して、grldrファイルをC:\にコピーする。
C:\boot.iniファイルを編集(見えない場合は、エクスプローラの設定で、隠しファイルとシステム重要ファイルの表示をチェック)して、最下行にC:\grldr=”GRUB”
を追記する。
併せてTimeOutを長めにしておくと良い(30秒程度?)
C:\menu.lstと言うテキストファイルを作成して、以下の内容を書き込む。title KNOPPIX
root (hd0,0)
kernel /knoppix/linux ramdisk_size=100000 init=/etc/init ro
initrd /knoppix/minirt.gz - システムを再起動して、直ちにVNCコンソールを開く。
Windowsローダー(NTLDR)の画面で、WindowsとGRUBの選択状態になっているはずなので、GRUBを選んでEnter。
GRUBの画面に切り替わって、唯一の選択肢KNOPPIXがあるので、選んでEnter。
KNOPPIXが起動する。 - システムドライブのイメージを丸ごと新サーバにコピーする。
・ネットワークの設定#ifconfig eth0 xxx.xxx.xxx.xxx netmask 255.255.254.0
#route add default gw yyy.yyy.yyy.yyy
#cat > /etc/resolv.conf
nameserver 8.8.8.8
ctrl+dxxx.xxx.xxx.xxxはVPSの割り当てIPアドレス
yyy.yyy.yyy.yyyは指定されたデフォルトゲートウェイ
8.8.8.8はPublic DNSKNOPPIXのターミナルから操作する場合
#dd if=/dev/sda | ssh -l hoge piyo.tld “dd of=/dev/sda”
hoge:新サーバのユーザ piyo.tld:新サーバのアドレス
ダイレクトにDD出来ない場合は、#dd if=/dev/sda | ssh -l hoge piyo.tld “cat > /tmp/sda.dd”
みたいにすると、/tmp/sda.ddにイメージを保存できる。
イメージファイルをどこかのサーバに配置しておけば、クラウド風に複製イメージ起動も出来るだろう。
これで、旧サーバのディスクイメージを丸ごと新サーバに移すことが出来る。
前のバージョンではWindows上のDDを使ったが、今回はKNOPPIXから行っているので、Windowsが途中でファイルを書き換える心配がない。
ちなみに dd の進行状況を確認する場合には、 kill -USR1 をddのプロセスに送ると標準エラー出力に進捗が出る。
(635)