前回は既存のWindows化したさくらのVPSの新システムへの移行手順を書いたので、今回は新規にWindowsをセットアップする手順をメモっておく。
この方法でお名前.com VPSもVirtio有効Windows化出来る。 Virtio無効なら従来のVMwareを使う方法で対応可能。
前回同様、Proliant ML110 G7にKVMを構築してPrimergy TX100 S3にKVMを構築して、そこに導入したWindowsを導入してDDするという手順で導入することにする。
- CentOS 6.2 x86-64をダウンロードしてきてDVDに焼いてProliantに入れてインストール。
インストール設定はDesktopモデルで追加設定として仮想化を全てOnにして導入して、SSHを外部ネットに公開しておく。 - Proliantの端末で virt-manager と打って仮想環境マネージャを起動する。
- 仮想環境マネージャでlocalhostに新規Virtualmachineを作成する。
ステップ1では、仮想マシンの名前としてsakuraを設定、OSインストール方法はローカルメディアを選択する。
ステップ2では、WindowsインストールディスクのISOイメージのパスを選ぶか、ディスクを挿入した物理ドライブのデバイスパスを設定する。 OSの種類とバージョンは導入するOSに合わせる。
ステップ3では、適当なメモリ容量とCPUコア数を選ぶ。
ステップ4ては、コンピューターのハードディスク上にディスクイメージを作成を選び、サイズはVPSのHDD容量より少ない範囲で適当に設定、すぐにディスク全体を割り当てる、を必ずチェック。
Windowsインストールを行ってVirtualmachineをシャットダウンする。 - sakura Virtualmachineの設定画面でデバイスの追加を行い、ストレージデバイスをDisk bus=Virtioにして適当なファイルを作る。
- sakura Virtualmachineを起動する。
Windowsが立ち上がってくると新規デバイスの検出画面が出てくるので、VirtIO SCSIドライバを導入する(Virtioドライバダウンロード)
Virtualmachineをシャットダウンする。 - sakura Virtualmachineの設定画面を再度開き、IDE Disk 1の設定を開いてDisk bus=Virtioに変更する。
2個前の手順で追加したストレージデバイスを削除する。 - Virtualmachineを起動する。
Windowsが立ち上がってくると再び新規デバイスの検出画面が出てくるので、VirtIO SCSIドライバを導入して(これで起動ドライブがVirtioに繋がった)シャットダウンする。
この手順で、/var/lib/libvirt/images/sakura.img がVirtio起動用の新規Windowsイメージになったので、VPSにddで投入する。
これをVPSに導入する手順。
- VPSの設定画面でカスタムインストールを選択して、Debianあたりを導入する。
この時のパーティショニングは、
先頭 Virtualmachineに設定したディスクサイズ 非マウント
第2 残量全て /にマウント
で切って、第2パーティションにLinuxを入れておく。 - 先ほどのVirtio化イメージをVPSに流し込む。
VPSのコマンドラインで#ssh -l hoge nnn.nnn.nnn.nnn “cat /var/lib/libvirt/images/sakura.img” | dd of=/dev/vda
hoge:Proliantのユーザ nnn.nnn.nnn.nnn:Proliantのアドレス
- VPSを再起動する。
これで新さくらのVPS(Virtio)がWindowsで動くようになる。
VNCコンソールからネットワークのIPアドレス等を設定すれば、後はリモートデスクトップで管理できる。
全ての手順が完了してからWindowsアクティベーション処理を行う(自分のKVMに入れた段階で自動アクティベーションしてしまうと、さくらに入れた段階で構成が変わって再アクティベーションになり、オンラインアクティベーションが出来ず、電話認証になってしまう)
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