VPSを開発で利用する為にバーチャルドメイン&キャッチオールメールを活用する – postfix

 お名前.com VPSさくらのVPSを利用している人は、サイト運用以外に開発環境としている人も結構居ると思う。
 Web系の開発をしていると、メールアドレスを色々使ってテストしたい場合があるけど、アドレスをいくつも作るのは面倒なので、キャッチオールで飛んできたメールを全て特定のアドレスで受信してしまうのが便利。 しかし、本番環境共存の場合にキャッチオールするとぐちゃぐちゃになるので、開発テスト用のバーチャルドメインも設定しておく。

・前準備 DNS設定
 DNSのMXレコードを設定する。

mx mail.hoge.tld. 10 orange
mx mail.hoge.tld. 10 yellow

のように、サブドメインのMXを受信するメールサーバに向ける。

・postfixの設定
main.cfに追記する

/etc/postfix/main.cf

virtual_alias_domains = orange.hoge.tld, yellow.hoge.tld
virtual_alias_maps = hash:/etc/postfix/virtual

・virtualを設定する

/etc/postfix/virtual

@orange.hoge.tld orange@hoge.tld
@yellow.hoge.tld yellow@hoge.tld

dbを生成して、postfixを再起動する
#postmap /etc/postfix/virtual
#/etc/init.d/postfix restart

以上の設定で、foo@orange.hoge.tldやbar@orange.hoge.tldはorange@hoge.tldに、foo@yellow.hoge.tldやbar@yellow.hoge.tldはyellow@hoge.tldに配信されるようになる。
 開発時にテストユーザのメール受信を一括できて良い。

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