月別アーカイブ: 3月 2015

フレッツ光コラボレーション

 ケータイのMVNO的なフレッツ光回線の再販、光コラボレーションが始まりましたね。
 このブログでもさんざん書いているとおり、うちは自宅でも特殊なネットワーク構成なので、プレーンなフレッツ光ネクストにプロバイダ複数接続して利用していましたが、光コラボレーションでは回線の直接契約はプロバイダになるけど、PPPoEプロバイダ自体は契約外の物も利用出来るためハードルがほぼ消えたサービスです。
 で、光コラボにする利点は単純には料金が下がる、欠点は光コラボ契約のプロバイダを解約しにくくなる(現状、設備そのままNTT契約に戻せない)と言う二つの大きなポイントになります。

 今回、私はSo-netの光コラボレーション契約にしました。
 このサービスの料金は、NTT東ではフレッツ光ギガスマート戸建て回線の月額料金=(So-netでの同回線料金+プロバイダ料金)と言う事で、従来のSo-net PPPoE部分の月額1080円が安くなる計算です。
更に、So-net光コラボレーションでは、回線自体はNTTなのにもかかわらず、auのケータイが月額割引されるという特徴があります。
私は、メインのスマホとしてauを利用しているため、この回線から月額1200円の割引が受けられるため、トータルで毎月2280円安くなる計算です。 固定IP1個のプロバイダ2本近いコスト削減です。
 提供されるサービスについては、So-netブランドで提供しているフレッツオプションはSo-netに料金を払う、So-netブランドで提供していないフレッツオプションはNTTに払えば継続利用可能と言うややこしい仕組みになっています。
我が家のフレッツサービスは、フレッツ光ファミリーギガスマート回線、セッションプラス、フレッツTV、ひかり電話ベーシック、ひかり電話マイナンバー、ひかり電話ファックス着信お知らせサービスとなっていて、これらサービスは全て継続提供されます。

 既存の設備が比較的新しければ(光のNGN系であれば)、工事は無しで転用手続きにより事務手数料のみで回線変更出来て、ダウンタイム無し(実際、切り替え当日も何事も無かったようにPPPoEセッション繋がりっぱなし)です。

 PPPoEプロバイダやフレッツVPN等の都合でauスマートバリューが利用出来ないユーザに最適の乗り換えプランですね。

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新旧混在フレッツの経路制御

 先日、オフィスのひかり回線をフレッツギガにしたけど、各所に登録している固定IPのプロバイダがギガ非対応のため、ギガとハイスピードを同時に使用しなければならない状態に。
 外回線にフレッツギガとハイスピードがあって、それぞれONUがあるんで、それぞれにNECのIX2215とIX2025をぶら下げて、基本通信をギガ側にしつつ古い固定IPが必要な方をハイスピードに流して、更に冗長化する構成にしてみた。

フレッツギガ=PR500=IX2215=AX3630
             \ / |
              X  |=VR=クライアント
             / \ |
フレッツハイ=PR400=IX2025=AX3630

 フレッツギガとハイスピードからAX3630までシリアルにぶら下げて、AX3630同士でVRRPした下にPCがぶら下がる構成。
 IX2215とIX2025、AX3630はOSPFをしゃべって上位経路を決定している。
 AX3630の上位側OSPFとVRRPはマニュアル通りだけど、IX2025/2215の経路選択部分はひとひねり必要だった。

※FE1/0.0とGE2.0はローカルインタフェイス、FE0/0.1はPPPoEインタフェイス
 この状態だと、通常の通信はIX2215のデフォルト経路がMetric 10で優先される状態。
 だけど、IX2025でPPPoEインタフェイス経由の目標(8.8.8.8)へのスタティック経路を定義して、OSPFでスタティック経路の再配信とメトリックタイプ1を明示してやると、8.8.8.8宛ての通信はIX2025の方が近いと判断される(メトリックタイプがデフォルトの2だと通常候補に挙がらない)
 OSPFが動いているから、IX2215がダウンすれば全てIX2025経由になるし逆も対応出来る。
 IX2215とIX2025で直接VRRPを組む場合、IX2215に一度入ってIX2025に渡って出て行くという処理で帯域が無駄になるため、上位にL3SWを入れてVRRPさせている。 ルータとスイッチはLAG。
 

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NEC IX2215ルーターとUSBデータカードでMVNO SIMを利用する

 3.11ですね。
 まずは黙祷。

 地震等の災害と言えば、ネットワークダウンなどの障害も発生し、そんなときに非常回線を確保するのも大事なこと、そんなわけで今回は自宅のIX2215ルータにLTEモデムを接続してバックアップ回線とする設定をメモっておきます。

 機器構成としては、NEC IX2215ルーターの正面にあるUSBスロットにe-mobile端末(LG)のGL03Dを接続している状態。 ただし、回線部分はドコモMVNOのOCNモバイルSIMカードを挿しています(GL03DはSIMフリー)

 通常の設定にくわえて行うべき設定はこれだけです。
 まずは、USBポートの活性化のためにdevice USB0をno shutdownします。
 次に、SIM事業者の接続情報にあるAPN周りの設定として示されているIDとパスワードをPPPプロファイルとして作成します。
 最後に、USB0デバイス上のUSBモデムインタフェイスであるUSB-Serial0上に通常のPPP設定を行っています。 一般的なPPP接続設定に追加されているのは、mobile文2個ですね。
 mobile cid 1で第一接続設定を定義、pdpは唯一の選択肢でパケット交換、ip型接続を指定し、apnに事業者指定のAPNを入れています。
 mobile numberは発信番号です。 USBモデム毎に違いがありますが、大抵はこの番号で繋がります。

 状態の確認は、show logging/show mobile historyにより行います。 GL03Dの場合、正常接続状態に移行すれば青色LEDが点灯します。
 show loggingに、接続前にSIM busyエラーが何度か記録されますが、その後勝手に繋がります。 恐らく、初期化動作の時間差で、SIM busyが検出されているのかと思います。
 あとは、ip route default USB-Serial0.0とかすればデフォルト経路になります(もちろん、適切に動的ルーティングを定義してメトリックを設定しておけば自動経路選択もできます)

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