3.11ですね。
まずは黙祷。
地震等の災害と言えば、ネットワークダウンなどの障害も発生し、そんなときに非常回線を確保するのも大事なこと、そんなわけで今回は自宅のIX2215ルータにLTEモデムを接続してバックアップ回線とする設定をメモっておきます。
機器構成としては、NEC IX2215ルーターの正面にあるUSBスロットにe-mobile端末(LG)のGL03Dを接続している状態。 ただし、回線部分はドコモMVNOのOCNモバイルSIMカードを挿しています(GL03DはSIMフリー)
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! USB LTE modem backup configuration @ IX2215 firmware 9.0.54 ! ppp profile ocn-mobile authentication myname mobileid@ocn authentication password mobileid@ocn mobile ! device USB0 no shutdown ! interface USB-Serial0.0 encapsulation ppp auto-connect ppp binding ocn-mobile ip address ipcp ip tcp adjust-mss auto ip napt enable mobile cid 1 pdp ip apn lte-d.ocn.ne.jp mobile number *99***1# no shutdown |
通常の設定にくわえて行うべき設定はこれだけです。
まずは、USBポートの活性化のためにdevice USB0をno shutdownします。
次に、SIM事業者の接続情報にあるAPN周りの設定として示されているIDとパスワードをPPPプロファイルとして作成します。
最後に、USB0デバイス上のUSBモデムインタフェイスであるUSB-Serial0上に通常のPPP設定を行っています。 一般的なPPP接続設定に追加されているのは、mobile文2個ですね。
mobile cid 1で第一接続設定を定義、pdpは唯一の選択肢でパケット交換、ip型接続を指定し、apnに事業者指定のAPNを入れています。
mobile numberは発信番号です。 USBモデム毎に違いがありますが、大抵はこの番号で繋がります。
状態の確認は、show logging/show mobile historyにより行います。 GL03Dの場合、正常接続状態に移行すれば青色LEDが点灯します。
show loggingに、接続前にSIM busyエラーが何度か記録されますが、その後勝手に繋がります。 恐らく、初期化動作の時間差で、SIM busyが検出されているのかと思います。
あとは、ip route default USB-Serial0.0とかすればデフォルト経路になります(もちろん、適切に動的ルーティングを定義してメトリックを設定しておけば自動経路選択もできます)
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