ハイパフォーマンス・常時稼働を要求する処理は基本的にGMOクラウドVPS等のVPSで行っているわけだけど、どうしても家に装置が無いと困る事もある。
テレビレコーダ等の専用ハードウェアが必要なもの、高速・大容量性が必要なファイルサーバ等が代表であるけど、我が家では制御系の物も必要である(環境モニタ、扉開閉確認、電源操作等)
基本的に、末端の装置はAVRとかの8ビットマイコンで開発・構築して、親機はPCIバス接続のロジックインタフェイスカードを入れたマシンだったのだけど、インタフェイスカードが不調になってきた。
インタフェイスカード買い換えかなと思うものの、PCIのインタフェイスは将来性が微妙、ならば親機ごとPCIeかなとも思うのだけど、一式で50万くらいでちょっとためらい。
よくよく考えると、必要な機能・性能を考えると、最近の組み込み用のハードならいける感じがする。
パワフルなマイコンと言えばRaspberryPi(パワーレスなPCとも)が手元に何台か有るんだけど、入出力ポート数が足りない。
何か無いかなと検索してみると、最近はPi的なボードが色々あるらしい。
その中で目を付けたのはBeagleBoard系のボードであるBeagleBone Black(BBB)
入出力が大量に引き出されているから、ピンヘッダでPIOもI2CもSPIもいけるけど49ドルとお安い。
BBBは、A8アーキテクチャの1GHzプロセッサを中心に、512MBの主記憶(DDR3L)と2GB不揮発(eMMC)がオンボード搭載、microSDスロット、USBのホスト・デバイス、FE、HDMI等揃っている。
パッケージを開けると、ボードとUSBケーブルとCD-ROMだけの超シンプルさ。
USBケーブルをPCに入れて電源投入すると複合デバイスが検出されて、ストレージデバイスの中にはドキュメント等が収まっている。 EoU(Ethernet over USB)のネットワークも出てきて、192.168.7.1がPCに割り振られて、192.168.7.2にBBBが稼働していて、HTTPやSSHで覗くことが出来る。
とりあえず、デフォルトのOSはAngstromLinuxなんだけど、扱い慣れていないのでUbuntu12.04をインストールした。
まぁ、細かい話は別にするとして、とりあえず、このブログ的にはサーバ能力はどうなのよ?ってところで、UnixBenchを実行してみた。
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1 CPU in system; running 1 parallel copy of tests Dhrystone 2 using register variables 3530108.5 lps (10.0 s, 7 samples) Double-Precision Whetstone 203.1 MWIPS (10.0 s, 7 samples) Execl Throughput 436.6 lps (29.6 s, 2 samples) File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 69281.2 KBps (30.0 s, 2 samples) File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 21950.9 KBps (30.0 s, 2 samples) File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 149755.0 KBps (30.0 s, 2 samples) Pipe Throughput 162534.6 lps (10.0 s, 7 samples) Pipe-based Context Switching 25898.7 lps (10.0 s, 7 samples) Process Creation 1517.5 lps (30.0 s, 2 samples) Shell Scripts (1 concurrent) 765.5 lpm (60.1 s, 2 samples) Shell Scripts (8 concurrent) 96.1 lpm (60.3 s, 2 samples) System Call Overhead 408807.7 lps (10.0 s, 7 samples) System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX Dhrystone 2 using register variables 116700.0 3530108.5 302.5 Double-Precision Whetstone 55.0 203.1 36.9 Execl Throughput 43.0 436.6 101.5 File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 69281.2 175.0 File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 21950.9 132.6 File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 149755.0 258.2 Pipe Throughput 12440.0 162534.6 130.7 Pipe-based Context Switching 4000.0 25898.7 64.7 Process Creation 126.0 1517.5 120.4 Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 765.5 180.6 Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 96.1 160.2 System Call Overhead 15000.0 408807.7 272.5 ======== System Benchmarks Index Score 139.6 |
システム140位というわけで、マイクロプランのVPSの1/10にも満たない。
まぁ、高度な分析処理はVPSまかせにするので、センサーノードの情報を集めてVPSに定期送信できれば問題ないので、必要十分な性能ではある。
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