以前、さくらVPSをWindows化するときにKVMを動かす環境としてProliant ML110 G7を購入していたわけだけど、ECCメモリが使えたり、フロントアクセスできるHDDケージがあったりするのが気に入って、色々拡張して使ってきた↓
・CPUをXeon E3-1280に交換
・メモリを4×2+2追加
・ケージにSAS HDD4台設置&RAIDカードを追加(こいつのHDDケージは内部コネクタがSFF-8087なので、ちゃんとしたRAIDアダプタにつなぎ替えしてSASも繋がる)
・ビデオカード追加
・電源換装
で、普通にワークステーションっぽく使っている(全部で10万円かかってない)
ECCメモリやそれなりのエアフローのおかげか安定性が良く、下手なブランドPCなんかより遙かに安定していて良い感じだった。
そんなわけで、今回、調子が悪くなってきたテレビ録画サーバのリプレース用にこの機種をもう1台購入した。 まぁ、安かったのが一番のポイントだったわけだが(今回はNTT-Xで13980円にクーポン4000円引きで9980円だった)
今回届いた商品、アウトレットって言う事だったが、HPでちゃんとメンテ作業したのか怪しいところがある。
蓋を開けて確認すると、エアシュラウドに埃が微妙についていてクリーニングが不十分な感じがするのと、BIOS設定は初期状態に戻っていたもののiLO3のマシン名設定とイベントログが残っていた・・・ まぁ、安かったし、クレーム出すのも面倒なのでそのまま使用することにした。
今回のマシンはTV録画専用なので、メモリはデフォルトのまま、データ用にHDDを追加、光学ドライブをBD-Rに交換、先のマシンからRADEON HD6450を移設(あっちにはちょっと良いのを追加)、PT3とUSB3.0カードを入れた。
OSはWindows7 32bitを入れたが、ドライバはデフォルトで(iLO管理ドライバ以外)全部入っていて、追加したビデオ・PT3・USBカードのドライバを入れるだけで普通に動いた。
グラフィックボードを入れる場合、拡張スロットエリアの温度が上がってフロントの8cmファン(iLO3表示のFAN8)が結構五月蠅くなるので、EnermaxのMAX2200rpm PWM制御ファンに交換した。
Proliant ML110G7のファンのピンアサインは緑がファン停止検出、黄色は12V、青がPWM線で黒はGND。 ファン停止検出はGNDに落とせば異常検知されない。
PWMタイプの通常ファンはGND/12V/Sense/PWMで、通常は黒/赤/黄/青なので、黄色同士を繋がず、ファンの赤を本体の黄色に繋ぐ点だけ注意。 回転数検知はない(iLOで出る回転%は、PWMのデューティ)
クロシコのRadeon HD6450 1GBを一番下のスロットに入れているが、3dmarkを走らせても拡張スロットエリアの温度は50度程度で収まるので、iLO表示の61度にはいくらか余裕あり。
CPUファンとバックファンはデフォルトのままでもそれほど五月蠅くならないのでそのまま使用。
寝室放置で特に問題ない音量で収まっている。
NTTX版は電源が70%効率の物で、動かしっぱなしの録画サーバとしては多少節電したいと言うことで、クロシコの530W 80Plus goldな電源に交換。 吸気が上下逆転で窒息しそうだが殆ど発熱がないので問題なし。
しかし、使えば使うほど良くできたマシンだ。
NICなんかほぼワイアスピード出るし、今時だけどRS-232Cが付いているし(レガシーなUPS繋げる)、フロントUSBが4ポートあるんで、必要なときだけキーボードやマウスを繋ぐって使い方にも良い(2ポートの機種だと1ポート足りない=作業用のUSBメモリ、キーボード、マウスを入れたい。 最も、私はこの用途にはトラックポイントキーボードを使うんで2ポートでも大丈夫なんだけど)
iLO3が入っているからもしも上物が応答停止しても、移動中のスマホや会社のPCから入って強制再起動だって出来る。
BIOS設定でCPU制御をOS制御にしておくとEISTが効く。
性能はお名前VPSに遙かに劣る(CPUのベンチで2倍近く差が出る)ものの、録画みたいな用途だとリアルマシンが必要になるから、こんな安売りマシンは良い感じ。
そんなわけで、自宅にProliant2台稼働中なんて状況になったわけだけど、かなり低コストに安定環境を手に入れられて良い感じだ。
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