カテゴリー別アーカイブ: サーバ設定

さくらVPSを再インストール無しに上位プランへ移行する(Windows編) – Windows化したVPSをddイメージコピーで完全移行

 さくらVPSが新プランメニューを発表して、価格据え置きでメモリやHDDが増量されるため、新プランへ移行する人も多いはず。
 そこで、今回は以前書いたWindows化したさくらのVPSでの移行方法を改良して完全版とした。

  1. KNOPPIXを入手する(最新CD版を利用した)
  2. DaemonTools or WinRARを入手する
  3. Grub4DOSを入手する
  4. KNOPPIXのISOイメージをDaemonToolsでマウントするかWinRARで開く。
    /KNOPPIXをC:\KNOPPIXとしてコピーする。
    /boot/isolinuxの中身をC:\KNOPPIXにコピーする。

  5. Grub4DOSを解凍して、grldrファイルをC:\にコピーする。
    C:\boot.iniファイルを編集(見えない場合は、エクスプローラの設定で、隠しファイルとシステム重要ファイルの表示をチェック)して、最下行に

    C:\grldr=”GRUB”

    を追記する。
    併せてTimeOutを長めにしておくと良い(30秒程度?)
    C:\menu.lstと言うテキストファイルを作成して、以下の内容を書き込む。

    title KNOPPIX
    root (hd0,0)
    kernel /knoppix/linux ramdisk_size=100000 init=/etc/init ro
    initrd /knoppix/minirt.gz

  6. システムを再起動して、直ちにVNCコンソールを開く。
    Windowsローダー(NTLDR)の画面で、WindowsとGRUBの選択状態になっているはずなので、GRUBを選んでEnter。
    GRUBの画面に切り替わって、唯一の選択肢KNOPPIXがあるので、選んでEnter。
    KNOPPIXが起動する。

  7. システムドライブのイメージを丸ごと新サーバにコピーする。
    ・ネットワークの設定

    #ifconfig eth0 xxx.xxx.xxx.xxx netmask 255.255.254.0
    #route add default gw yyy.yyy.yyy.yyy
    #cat > /etc/resolv.conf
    nameserver 8.8.8.8
    ctrl+d

    xxx.xxx.xxx.xxxはVPSの割り当てIPアドレス
    yyy.yyy.yyy.yyyは指定されたデフォルトゲートウェイ
    8.8.8.8はPublic DNS

    KNOPPIXのターミナルから操作する場合

    #dd if=/dev/sda | ssh -l hoge piyo.tld “dd of=/dev/sda”

    hoge:新サーバのユーザ piyo.tld:新サーバのアドレス
    ダイレクトにDD出来ない場合は、

    #dd if=/dev/sda | ssh -l hoge piyo.tld “cat > /tmp/sda.dd”

    みたいにすると、/tmp/sda.ddにイメージを保存できる。
    イメージファイルをどこかのサーバに配置しておけば、クラウド風に複製イメージ起動も出来るだろう。

 これで、旧サーバのディスクイメージを丸ごと新サーバに移すことが出来る。
 前のバージョンではWindows上のDDを使ったが、今回はKNOPPIXから行っているので、Windowsが途中でファイルを書き換える心配がない。

 ちなみに dd の進行状況を確認する場合には、 kill -USR1 をddのプロセスに送ると標準エラー出力に進捗が出る。

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さくらVPSのプラン編成変更 – さくらのVPSの新プラン、1G/2G/4G/8GB

 さくらインターネットがさくらのVPSのプラン編成変更を発表した。

 新プランは以下の通り(従来プランは新規契約停止、サービスは続行)
・さくらのVPS 1G
仮想CPU 2コア、メモリ1GB、HDD100GB、月額980円(従来の512の料金で大幅パワーアップ)

・さくらのVPS 2G
仮想CPU 3コア、メモリ2GB、HDD200GB、月額1480円(1GBプランの料金でこれもパワーアップ。 なんとコアも+1)

・さくらのVPS 4G
仮想CPU 4コア、メモリ4GB、HDD400GB、月額3980円(HDD容量のみ増加)

・さくらのVPS 8G
仮想CPU 6コア、メモリ8GB、HDD800GB、月額7980円(HDD容量に加えてコア+2)

 全体的にHDD容量が大幅増加している。 20GBプランでWindows化しているとキツキツだったが、100GBあれば超余裕だ。
 うちでは、1Gと4Gを組み合わせて使っていたけど、1Gは速攻で2Gに再契約だな。 4Gも時期を見て新4Gに移行しよう(こっちはHDD余裕あるので)

※Windows化している場合のお手軽移行術:さくらVPSをWindows化していて再インストール無しに上位プランへ移行する

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ディスク使用量をソートして表示する – du sort

 ディスクの使用状況を調べるときに使うコマンドが du コマンド。
 実行するとカレントディレクトリ以下のファイルの状況が一覧される。

#du
1024 ./dirA/subA
2048 ./dirA/subB
4096 ./dirA
8192 ./dirB

みたいに再帰的にディレクトリを辿って全て表示される。

 現在のディレクトリ以下のディレクトリ毎を纏めて知りたい場合には -s (サマリ)オプションを付けてやると、

#du -s ./*
8192 ./dirA
8192 ./dirB

みたいに、現在の直下に纏めてくれる。

 後は、-h オプションを使うとサイズに補助単位を付けてくれる。

#du -sh ./*
8.0K ./dirA
128M ./dirB
4.0G ./dirC

みたいな感じ(duコマンドの説明によると、KやM、Gどころか、T, P, E, Z, Yまで補助単位が対応しているらしい。 最近のストレージだとEB[エグザバイト]クラスの話を見かけるようになったけど、ヨタバイトクラスってどんだけ先の話になるのやら・・・ ちなみに我が家の総ストレージ容量はPBクラス)

 duの結果はソートされていないので、sortコマンドに流してソートする。

du -s ./*|sort -n

 ただし、hオプションを使っているとソートできない。 残念。

 先日、一台のVPSが応答しなくなっていたのでVNCコンソールで覗いたところディスクフルで応答停止していた。
 該当のVPSはさくらのVPSだったので、コントロールパネルで強制再起動して直ぐにVNCコンソールを開くとGRUBが上がっていたので、SINGLEモードで起動してduで使用状況をチェックして削除することで回復できた。 さくらのVPSの完全仮想化とVNCコンソール機能が無ければ最悪再インストールになる状況だったので、さくらのVPSで助かった感じだ。

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条件検索したファイルを一斉コピー・移動する – linux vps find xargs cp mv

 Linuxの便利コマンド集
 ファイル検索コマンド find の結果ファイルを纏めて移動したり、コピーしたり、あるいは削除したい場合。

find /home/my/files/ -name “*.jpg” -print0 | xargs -0 -I{} mv {} /var/www/html/images/

移動の場合。 コピーならmvをcpに、削除ならrmにして/var…を削除すればOK。

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VPS上のHTTPで通信帯域を節約する01 – apache httpd deflate mod_deflate vps

 VPS上でHTTPdを利用しているときに、通信帯域の頭打ちで応答が低下することがある。
 さくらのVPSだと、割り当て帯域は100Mbpsなので、重いページを提供していると結構かつかつになる。
 そんなときに便利なのが、Apacheのmod_deflateモジュール。
 こいつを使うと、データ本文をgzip等で圧縮して転送できる。 HTMLは辞書が有効に働きやすく(タグであるとか、style等の属性等が定形なので)、これを適用すると100KBのページを10KB弱の転送で済ませたり出来る。

 とりあえず、.htaccessで使う場合の設定。

SetOutputFilter DEFLATE
AddOutputFilterByType DEFLATE text/html

#1 DEFLATEフィルタを有効にする。
#2 MIMEタイプがtext/htmlである物に対してDEFLATEフィルタを適用にする。
httpd.confでmod_deflateを読み込んでいてAllowOverrideされていれば、.htaccessで制御できる。

 VPSではネットワーク帯域が狭いことがあるので、CPUパワーに余裕があれば活用したいモジュールだ。

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Ablenet VPSを使ってみた – vps ablenet unixbench レビュー

 ServersMan@VPSからの乗り換え先に良いVPSはないかと、色々と探してみて、安いサービスとして、ABLENET:VPSを見つけて試用してみたんだけどこれが凄い。
 凄いっていっても良い意味じゃなく,遅い・・・
 v2プラン(仮想3コア、1GBメモリプラン、月額1480円)を試したんだけど、UnixBench5.1.3のインデックスが、シングルで273、3パラレルで683と言う結果だった。
 3パラレルのインデックスがServersMan Proプランの1シングルと同程度だ。
 procの表示では2.27GHzと出てくるので、相当詰め込んでいる感じがする。
 今回のレビューに併せてさくらのVPSのベンチも取り直したが、以前2200を超えていた4GBプランのサーバが2000を切っていて、徐々に詰め込まれているのかなという感じを受けた。
 次はSaasesとかラピッドVPSでも試してみようか。

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phpMyAdmin – VPS MySQL 管理 config.inc.php

 MySQLをお手軽に管理するためのツールとして定番のphpMyAdmin。
 remiリポジトリにも入っていて、yum –enablerepo=epel,remi install phpMyAdmin で簡単に導入できる。
 しかし、これの設定ファイルの場所が昔と変わっていてちょっと手間取ったのと、その他のメモ。
 /usr/share/phpMyAdmin にファイルが設置されて、/etc/httpd/conf.d/phpMyAdmin で、Aliasを使って /phpMyAdmin にマッピングされているんだけど、これは美味しくない。
 全てのバーチャルホストの /phpMyAdmin にマップされてしまうのでセキュリティ的に美味しくない。
 なので、/etc/httpd/conf.d/phpMyAdmin を削除して、中身を認証とSSLを入れたバーチャルホストのVirtualHostディレクティブ内に設置する。
 また、マップするアドレス自体も Alias /hogepiyo/phpMyAdmin /usr/share/phpMyAdmin 等のように、わかりにくい場所にマッピングするのも有効だろう。
 設定ファイルの config.inc.php は、/usr/share/phpMyAdmin 直下ではなく、/etc/phpMyAdmin 配下に設置されているので、こちらを編集する。

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