今回、海外VPSを利用してみた。
利用目的は、接続元エリア制限のかかっているサイトとか、1次配布サイトと日本のコネクションが遅くて、ダウンロードが切れたりする事への対応。
海外VPSにWindowsRDP環境を組んで、そっちで操作して、最終的なファイルを国内へ転送する感じ。
日本のVPSがさくらの価格破壊で、異常に高スペック低価格なため、海外VPSを見るととても高く感じる。 また、仮想基盤も国内とは色合いがだいぶ異なる。
今回、検索で出てきた10社ほどを比較してみたが、最終的にWideVPSを利用することにした。
WideVPSの仮想基盤はSolusVMと言う国内ではあまり見かけない物だが、Windows等の環境もあるから完全仮想化の基盤なのかな。
LinuxVPSの2GBメモリプランが月額10USDで、CPUが8コアMax、HDDが120GBな感じ。 GMOクラウドVPSのマイクロプランに近い感じかな。 海外VPSの常識として転送量制限があるけど、ここはMax10TB/monthと多いので、通常の用途ではほぼ困らない。
今回は、海外設置のWindows端末として利用したかったため、Windows 2048(W5)プランを利用することにした。
こちらのプランは、WindowsServer2008R2とか、Windows7Ultimateなんかが選べる。
月額18ドルのプランで、2GBメモリ、3コアCPU、100GBストレージ、転送上限や仮想化基盤はLinux同様。 100Mbps共有回線設定になっている。
初期料金は不要(ただし、前料金でトライアル無し。 下手にカード登録したくないので毎月オンライン請求書のPayPal支払いを選択した)、初期セットアップは結構時間がかかる(4時間待った)、初期セットアップが完了すると管理パネルからVNC接続して、RDPの設定を実施して、使用開始。
リージョンはオランダを利用することにした。 日本からの伝送遅延はおおよそ250ms、frロケーションには10ms、ukロケーションには17msと、ヨーロッパサイトはほぼ快適な状態。 東海岸は85ms、西海岸で98ms程度なので、だいたい、日本国内から繋ぐ半分くらいの遅延な感じ。
転送遅延があるからRDPはさすがにもたつくが、携帯回線経由と思えば使えないほどでもない。
AES128-SHA1なIPSecなVPNを自宅のNetscreenと設定、Windowsファイル共有を利用すると1.2MB/s程度で転送できるので、国内の3G回線と同じ程度のスループットが出る感じ。 Windowsファイル共有は遅延に弱いので、FTPとかで転送すると4MB/s位まで上がる。
仮想マシンの性能は高くもなく低くもなく、問題ない。 ベンチマークはCore2Duo1.66GHzのマシン程度のスコアは出るし、特に重くなることもない。
リージョン制限のあるサービス利用とかに便利に使える海外デスクトップという感じだ。 EU圏サイトからのダウンロードは日本からだとかなり遅くなるので、近いロケーションで落とした物を遅延に強いプロトコルで転送するというのは結構快適な利用方法だった。
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