MySQLでは、従来、MyISAMが標準ストレージエンジンだったけど、トランザクション機能が使えるInnoDBのニーズも高く、最近は最適化も進み、InnoDBを利用する場面も増えてきた。
しかし、InnoDBでは注意しなければならない点がある。
デフォルトのMySQLでは、InnoDBの1行はデータ量8KB以下にしなければならない(MyISAMでは64KBまで対応していた)
例えば、VARCHAR(255)のカラムが40個あれば10KBになってしまうので、こういったデータのInsert/Updateを実行すると’Got error 139 from storage engine’と言うエラーメッセージで転ける。
InnoDBはページサイズの1/2の大きさの行を許容するので、ページサイズをMaxの64KBにすれば32KBまで入る様になる。
ちなみに、TEXTやBLOBカラムは通常、先頭の768バイトがテーブルに、残りが外部に保存されるので、このような型のカラムは10個までしか使えない。
が、InnoDB1.1以降では、my.cnfで
[mysqld]
innodb_file_per_table
innodb_file_format=Barracuda
の設定をしてやることで、TEXT/BLOBは20バイトのポインタが保存されて、実体は外部に保存されるので、このような型のカラムを多くする場合にはBarracudaファイルフォーマットを検討すると良いだろう。
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