自宅のテープドライブを更新した

 昔から自宅のデータ保管装置としてテープドライブを使ってます。
 DDSからDLT、SDLTと変遷し、今まではLTO(LTO2)を使っていたんだけど、このたび、LTO4に更新しました。
 LTOは最新の6が出始めた感じで、その流れからLTO4の安い中古品が結構で回り始めていて、今回のLTO4購入となりました。

 最近は、テープは過去の遺物的に言われることも多いのですが、諸々考えると十分選択肢となり得るデバイスだと思います。

 手軽なバックアップメディアとしてはBD-Rがあるかと思いますが、LTO4は1本で800GBの保管が可能なので、BD-R1層25GBの32枚分が1本のテープに収まります(BD-Rは2層やXLメディア等もありますが、容量単価、書き込み速度、信頼性などの点では、BD-R1層メディアがベストでしょう)
 また、BD-Rは書き込みエラー率も結構高く、保管中に記録面に傷が付いて読み込み不能という確率も結構あります。 LTOは書き込みエラーはほぼ無く、カートリッジ式で記録面むき出しではないので保管が容易です。
 転送速度的に、BD-Rは最新16倍速で毎秒72MBの転送が可能であるものの対応メディアは価格が高く、信頼出来て容量単価に優れたメディアでは6倍速の毎秒27MBの転送速度です。 LTO4は毎秒100MB以が可能であるのに比べると低速と言わざるを得ません。
 容量単価としては信頼出来る6倍速メディアは30枚で2100円程度です。 LTO4カートリッジは海外から仕入れれば1本20ドル以下なので、容量単価は同等~やや高価な感じです(BD-Rのディスクは怪しいメーカーの製造した物が多々ありますが、LTO4のテープなんてメジャーメーカーしか作っていないため、ブランド不明の物を購入しても、たいていTDKや富士フイルム等が製造した物です)
 BD-Rはランダムアクセスが可能なので、保管したメディアをドライブに入れればすぐ読めるのは利点ですが、バックアップ作業時のメディア交換の手間や、速度・信頼性を考えるとLTO4が有利だと思います。

 大容量・高速と言う意味では、HDDをそのまま保管という方法もありますね。
 速度はLTO4よりも高速、大容量、ランダムアクセス可能であり便利ではありますが、保管の難しさは高く、衝撃や静電気への高い配慮が必要ですね。
 容量単価は1本あたり3TBの物で1万円程度、LTO4カートリッジ4本3.2TBの80ドルと比較するとやや高価です。

 テープはバックアップソフトが必要等という意見もありますが、単純にファイルバックアップであれば、Linux環境でAmanda等のフリーソフトを使用すれば無料で構築可能です。

 今回はドライブを348ドル、PCI-Express接続のSCSIアダプタとケーブルセットを38ドルで購入しました。 同時に、クリーニングカートリッジ5本を17ドル、データカートリッジ50本を950ドルで購入しました。
 約11万5千円で40TBの保管が出来る計算になります。
 そんなに容量なにするねんと言う人もいるかもしれませんが、テレビ録画しまくってて、それを保存したいんです。
 これから年末・年始にかけて10TBくらい開けておかないと番組が保存しきれません。

 今後、熱アシスト記録方式によりHDDは一気に大容量化が進む(最終的に3.5インチ装置で60TB程度まで)と言われていますが、2013年中に一般向け製品が出るかどうかと言うところのようです。 それまでは、現行の垂直磁気記録方式の密度上限で現行の4TB、移行の状況によっては経過的に5TBが出る程度のようです。
 1ドライブ10TBとかのHDDが低価格化してくると、ミラーして同じデータを複数保管等の方法をとって容量単価と信頼性をある程度得られるようになるかなと思いますが、2~3年はLTO4かなと思います。

(1009)


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