なんだかんだと言ってサーバではSSDに完全移行というのは難しく、結果的に未だにHDDが幅をきかせていますね。
SSDの問題点は、やはりよく言われる書き込み寿命の存在であり、容量単価の高さですね。
書き込み寿命については、サーバグレードでは書き込み寿命が定義されていて、エントリーで72TBWとかミドルで300TBWとか(総書き込み量のTB数)で示されています。
容量単価について言えば、サーバ用は200GBのSSDを1台乗せる費用が2.5インチ SAS 10krpm 1.2TB HDDを2台乗せる費用と同じくらいとあって、データを大量に入れるという用途ではなかなか厳しいものがあります。
そんなわけで、うちの自宅サーバではパフォーマンス重視の機体でブートデバイスとアプリケーション、DB領域としてSSDを使用し、残りのデータの多くはHDDを利用しています。
さて、そんなわけで自宅サーバでのHDD選定を考えてみました。
今現在入手できるHDDとしては、WD、Seagate、HGST、東芝辺りですね。
自宅サーバで高性能な物は必要としない、高性能はそもそもSSDだしと言うところで、価格ベースで絞り込みを行うとWDのGreen, Red、SeagateのBarracuda, NAS HDD、HGSTとTOSHIBAのSATA全般が選択肢となります。
後は費用単価で並べてみると、Green, Barracuda, HGST, TOSHIBAがほぼ同価格で並び、WD REDとHGST/TOSHIBAのリテールボックス、Seagate NAS HDDの順で高くなりますね。
しかし、以前の記事にも書いたとおりHDDは結構故障します。 そして、故障したときに保証が大事になりますね。
保証について考えると、GreenとBarracudaは2年RMA保証、REDとNAS HDDは3年RMA保証、HGSTとTOSHIBAはリテールボックスで3年保証が付いています(TOSHIBAはマーシャルのリテールボックス。 HGST/TOSHIBAバルクは保証がショップ次第) 故障率自体が製品保証が長いモデルの方が低いかもしれないというポイントも考慮すべきではありますが、統計化できていないのでここでは除外して。
・GreenとBarracudaを同価格で買うならBarracudaの方がトク。
これは、WDのRMA保証はマレーシア辺りの海外に送らなければいけないのに対して、Seagateは千葉に送れば良いので送料が安く、交換に要する時間も短いためこちらの方が安いです。 そもそもGreenよりBarracudaの方が性能も高いですし(しかし、アクセス性能を気にしなければGreenの方が低消費電力ですね)
・RED、HGSTリテール、TOSHIBAリテールの価格グループでは、保証の都合でGreen同様にREDがやや劣る感じ。
・NAS HDDは保証についてはHGST/TOSHIBAリテールと同じ感じですので、価格の点で最下位。
ここまででまとめると、安い2年保証か、やや高い3年保証かどっちがトクか。
保証が切れた段階で交換してしまうとして計算すると、3TBドライブを基準にするとGreen/Barracudaグループが10,000円、Red/TOSHIBAリテールグループが13,000円(HGSTは現在3TB扱い無し)として、年あたり5000円と4333円となり、3年保証モデルの方が得な感じがしますね。
我が家では多数を搭載することも多く、その辺が調整されていると言われるWD REDを選択しています(保証については台数を入れるので、まとめて修理発送する都合で価格が抑えられる)
台数を積むわけでなければマーシャル扱いの東芝3TBドライブは7200rpmのデスクトップモデルと5940rpmのAVモデルがほぼ同価なので、性能重視・電力重視で選べて良いかもしれません。
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