新旧混在フレッツの経路制御

 先日、オフィスのひかり回線をフレッツギガにしたけど、各所に登録している固定IPのプロバイダがギガ非対応のため、ギガとハイスピードを同時に使用しなければならない状態に。
 外回線にフレッツギガとハイスピードがあって、それぞれONUがあるんで、それぞれにNECのIX2215とIX2025をぶら下げて、基本通信をギガ側にしつつ古い固定IPが必要な方をハイスピードに流して、更に冗長化する構成にしてみた。

フレッツギガ=PR500=IX2215=AX3630
             \ / |
              X  |=VR=クライアント
             / \ |
フレッツハイ=PR400=IX2025=AX3630

 フレッツギガとハイスピードからAX3630までシリアルにぶら下げて、AX3630同士でVRRPした下にPCがぶら下がる構成。
 IX2215とIX2025、AX3630はOSPFをしゃべって上位経路を決定している。
 AX3630の上位側OSPFとVRRPはマニュアル通りだけど、IX2025/2215の経路選択部分はひとひねり必要だった。

※FE1/0.0とGE2.0はローカルインタフェイス、FE0/0.1はPPPoEインタフェイス
 この状態だと、通常の通信はIX2215のデフォルト経路がMetric 10で優先される状態。
 だけど、IX2025でPPPoEインタフェイス経由の目標(8.8.8.8)へのスタティック経路を定義して、OSPFでスタティック経路の再配信とメトリックタイプ1を明示してやると、8.8.8.8宛ての通信はIX2025の方が近いと判断される(メトリックタイプがデフォルトの2だと通常候補に挙がらない)
 OSPFが動いているから、IX2215がダウンすれば全てIX2025経由になるし逆も対応出来る。
 IX2215とIX2025で直接VRRPを組む場合、IX2215に一度入ってIX2025に渡って出て行くという処理で帯域が無駄になるため、上位にL3SWを入れてVRRPさせている。 ルータとスイッチはLAG。
 

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