低価格NASをクラウドバックアップ

 QnapとかSynologyの中級以上のモデルのNASだと単体でクラウドに転送してバックアップしたり出来るけど、ちょっと古いモデルとか低価格モデルでは機能提供されていなかったり、パフォーマンス不足でまともに動かず利用できない。
 我が家でもSynologyの最新Atomモデルは普通にスタンドアローンで出来るけど、ちょっと型の古いQnapだと動くけど数百KB/sしかでないとかで使い物にならないので、さくらのVPSに主導させてやることにした。

 基本構成としては、さくらのVPSと自宅のIX2215にIPSec VPNを張って、その上でNASをVPSにマウントして、rcloneでGoogleDriveに同期してしまうと言う方法。 安価なIX2025とかでも同じ設定でVPN張れるし、別記事を参考にすればRTX1000系でもOK。

 まず、先の記事通り、VPSとIX2215までIPSecを張ってしまって、rcloneを導入する。

 これでrcloneの導入が完了。
 このrcloneはユーザ単位で設定される(~/.rclone.confに保存)

 SambaでNASの共有をマウントして、rcloneコマンドでバックアップ用ディレクトリをGoogleDrive上に作って、共有ディレクトリを丸ごとコピーしてしまう。
 drive-chunk-sizeは転送単位設定で、デフォルトだと細切れ過ぎてスピードが出ないので1M以上の値を設定する。 bwlimitで帯域を制限する(共有サービスだから他のユーザを圧迫しないようにするのと、家のアクセス回線の帯域も圧迫しないようにするため)

 適当に自動バックアップスクリプトを書くなら・・・

 こんな感じだろうか。
 当該の共有がマウント済みなら前回のバックアップが終わっていないと判定して終了させる扱いをいれて、あとは普通にマウント、バックアップ、アンマウントを行うだけ。
 ~/.smbcredentialの中身は
username=nas user
password=nas password
 みたいに、NASのSMBユーザとパスワードを書いておく(マウントオプションでuser/passwordを書くと他のユーザがmountコマンドを打ったときに丸見えになるので、他のユーザが見えないパーミッションのcredentialsファイルに設定する)

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