IX3010をメインルータにしてみた

 先日設定したIX2025がなかなか良かったんだけど、所詮FEルータであって、最新の高速光アクセスで使うにはやや残念感もある。
 そんな中で、今回、同じIXシリーズのIX3010を友人から譲って貰った。 IX3010自体はFEなんだけど、拡張スロットにGbEユニットが装着されていた。
 GbEユニット自体はSFPとかじゃなく、Intelコントローラが乗った独立モジュールで専用品らしい。

 実用化出来るか、GbE2本をアップした状態で電力測定、約18Wで動作した。
 この消費電力ならFortigateを停止してしまえば置けないことも無いだろうと言うことで、色々設定と改造。
 改造点はコントローラの冷却強化とファンの静音化。
 CPUはMPC8280の450MHzでヒートシンク無し設計で実際それほどの熱はないのだが、今回、ファンの静音化にあたり38x38x20のアルミヒートシンクを取り付けた。 また、GbEコントローラは発熱がかなりあり、これはデフォルトでも冷却強化した方がよさそうな状態、同じヒートシンクを取り付けるとヒートシンクも60度弱程度まで上昇していて、発熱のヤバさを感じるため、追加で30mmの小型ファンをサイドフローで取り付け実施。
 サイドにある1機のファンはかなり耳障りな音量で、これを解決しないと寝室設置はきつそう。 見ると定格5Vになっていたので、12V仕様の40mmファンを繋ぐとゆるゆる回ったためこれに交換。 後は電源ユニットにファンがあるが、これは後部設置だし音もそれほどでも無いのでそのままとした。 しかし、ファンの回転数検知でALARMのLEDが点灯してしまいイヤなので、AVRマイコンでPWM出力して正常回転のフリをさせた。

 そんなわけで、寝室運用可能な状態に持ち込んだIX3010を早速設定開始。 シリアルポートの電圧がイマイチで、普段のUSB変換ケーブルでは通信出来ず、古いThinkPadX30を引っ張り出してウルトラベースのシリアルポートから全結線ストレートで接続(RTS/CTSの結線が必要なので全結線じゃないとダメだった)
 インターフェイスはFE0/0-1,GE1/0-1の状態で認識、しかしこいつのGbE側はケーブルの相性がうるさいようで、GS724Tと接続すると、安売りCAT5eではイマイチ1Gリンクが安定せず、有名メーカーCAT7で接続して安定した。
 GE1/0を外用VLAN、GE1/1を内部用デフォルトVLANに接続してPPPoEでInterlinkへ接続させる。 スピードテストサイトで測定すると、Down193/Up98Mbpsの結果となった。 我が家はNTT東のハイスピードなので定格200/100なので、ほぼほぼMaxのスピードが出るようになった感じだ。
 東でもビジネス用フレッツで1Gbが始まったがまだ4万以上するし、その値段差ならBBIXのv4 over v6サービスを使った方がトクだ。 IXシリーズならv4 over v6は問題なく処理出来るし。
 と言うわけで、通常のアクセス用としては十分高速なルータが導入出来た感じだ。 ファームがやや古くL2TPに対応出来ないため、リモートアクセスの受け入れには使えないがIPSecは相変わらず高速なので、こちらをメインのゲートウェイにして、リモートアクセス受け入れにIX2025を利用すれば良いだろう。
 例によってVRRPのメンバー化したため、設定いじり放題、ダウンしてもすぐにIX2025が立ち上がってくるので良い感じだ。

 IX3010用GbEモジュール2GE-Tの発熱について・・・
 乗っているのはインテルのサーバ用デュアルポートコントローラの82546GB
 データシートによると、環境55度まで動作可能で接続部の最大温度は125度、最大発熱量は1.2Wに達する。
 今回搭載したヒートシンクは8K/W程度なので、周囲温度に対して1.2Wで約10度上昇するため、周辺回路の発熱分と筐体内温度40度程度を考慮すると無風で60度弱は妥当なところだろう。
 しかし、MPC8280についてはパッケージが大きい点を考慮しても温度上昇の小ささはさすがのFreeScaleと言う感じを受けるな・・・

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