UPSは高ければ高いほど良いとも限らない

 最近こだわっている消費電力周りの話だけど。
 UPSはグレード的に、常時商用<ラインインタラクティブ<常時インバータに分けられているよね。
 常時商用はその名の通り、常時(平常時)は商用電源をそのまま出力するため、ロスがとても小さい。
 ラインインタラクティブは、常時商用だけど電源断の反応が早かったり、電圧異常を内部調整する機能があるため、その辺でロスがそこそこ有る。
 常時インバータになると、入ってきた電気を中で必ずインバータを通して出力するため、変圧器のようなロスが常時発生しているため、常時商用の4倍、ラインインタラクティブの2倍みたいな消費電力相場がある。
 家鯖で使う場合は、たいてい、ラインインタラクティブがあればほぼ安定なんだけど、実際そこまで必要か?と言うこともある。 たとえば、750VA位のラインインタラクティブは単体で30Wとか消費してしまうが、同様量の常時商用であれば12Wとかまで下がるため、電圧変動が多く見込まれたり、負荷装置の瞬断対応が10ms未満とかの制限で無ければ、常時商用を選ぶのも十分ありな話だと思う。
 特に、オムロンの常時商用は疑似正弦波出力機能があるものもあり、多くの電源との互換性が改善されているため、瞬断にある程度耐性がある機器なら常時商用も十分ありな存在じゃないだろうか。
 そんなわけで、我が家ではサーバラックには常時インバータを設置しているものの、それ以外の機材はラインインタラクティブ(SmartUPSシリーズ)から疑似正弦波出力常時商用(OMRON BYシリーズ)に切り替えを実施している。
 リビングのテレビ・メディアセンタ、センターネットワークラック、作業場PC用として3台稼働していた物を今月中くらいにBX化したいところだ(3台で100W位の節電になる) サーバ置き場の常時インバータ、寝室にはAPCのリチウムイオンタイプUPSを入れているのは現状維持だな。

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